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水かけ祭りは静粛に

タイで懺悔 旧正月ソンクランの本来の過ごし方

水かけ祭りは静粛に

近年はタイの水かけ祭りとは世界的にも有名なお祭りです。しかし本来の姿はそうではなく年配者の今までのご苦労をいたわり、両手に水を注ぐ行為をします。それに対して若者は自分の犯した罪を懺悔して許しをこうのです。かなり仏教的な意味と一年の節目となるふさわしい行事なのです。

2021年は本来のソンクランに

写真のような水かけ祭りではなく、本来のしずかな行事になります。いままでの行為はコロナ禍でもあり2021年は禁止されております。泥を顔にぬる行為や、泡もだめです。

年配者へのいままでの苦労をいたわる

タイの人々のほとんどが里帰りをするでしょう。

そして両親に向かってひざまづき、頭を垂れて深くお辞儀をします。

若者はいままで犯した罪を懺悔する

懺悔とは、いままで自分の犯した悪いことを告白します。

それに対して聞き入れた人はその罪を許します。

年配者の手へ水をやさしくかける

タイのほとんどの人々が里帰りをします。

そしてご両親や、おじいちゃんおばあちゃんにこの行事をします。

これはタイの人々にとっては1年で最大のイベントでもあります。

時代とともに変化するタイ国

民族大移動にもなるソンクラン。そのほとんどの人々が里帰りをします。

両親の手に水を差し伸べるから?それだけの訳がありません。

タイの人々は共働きで、田舎の両親に子供を預けています。日頃は一緒に暮らしてません。この里帰りのときが子供に久しぶりに出会えるのです。

では、ソンクランのときだけ里帰り?といえばそうでもありません。

聴く話では、12/5の故ラーマ9世プミポン国王の誕生日は父の日と呼ばれています、このときも里帰りをする人はたくさんいます。8/12はそのプミポン国王の王妃の誕生日でこれもまた母の日とされてます。やはり里帰りをする人が多いのです。

タイは夫婦共働きでないと普通の家庭ではやっていけません。

さらによくある話ですが、タイ人は定年55歳とされていますが、実際は40代あたりで子供たちが社会にでて働きはじめます。すると結婚して孫ができると

「もう孫の面倒をみるから生活は仕送りしてもらおう」

と田舎に帰る人が多いです。

仕事のある県と、田舎で何もない県の極端な違い

タイはあちこちに大きな工業団地があります。

この界隈には、その労働者たちが住むアパートなどもたくさん建築されました。

前述のとおり、子供は田舎の両親に預けます。そのため、工業団地界隈は働き盛りの年代ばかりが生活しています。年配者や子供がいないので非常に不思議な感覚でした。

ところが、日本人が行くことのないような田舎に行くと年配者や子供だらけです。

これはタイ人の配偶者のかたがいらっしゃるかたはわかりますよね。どうやって生活が成り立つのか不思議なぐらい田舎。

そして田舎とはいえ、中には豪華な家もたちならびます。

はたまた立派なお寺があったりなどなど。

これらは、稼いでいる子供たちが両親のために良い家を建ててあげたり。はたまた外人と結婚したとなったら両親の家が豪邸に変わったなんて話はくさるほどあちこちにあります。

こうやって、田舎ではたくさんの子供が集まって子供たちは子供の世界でルールをつくっていきます。

そして、働いている両親はといえば、日頃から子供と一緒に暮らせないので親という自覚があまりありません。ましてや共働きなので目を離せばどちらかが浮気したなんていうのもかなりある話です。最近こそタイの会社もかわってきましたが、タイでは昔、婚姻を正式にする必要がなかったのです。それは社会的にも何も夫婦の証明書がなくても困ることが無かったのです。

まとめ

こんな感じで久しぶりに、ご両親と出会い、子供たちと再開するソンクラン。

ただ現在はコロナ禍でなかなか帰るのも良いわけでもありません。日本と同じように危険なエリアから誰々が帰ってきたぞなんて噂話はすぐ広まります。

2021年はバンコクでコロナ感染が再発してますので、なかなか気軽に里帰りとはいきませんがなにせタイでの年間行事最大のソンクランです。

もともとこの「年配者へのいままでの功績や苦労をねぎらい、若者は犯した罪を懺悔する」ということは非常に素晴らしい習慣だと思います。

日本にもこのような見習うべき姿があれば里帰りのときに思い切って感謝を伝えるというのも良いのではないでしょうか。心のつまりがなくなるかもしれませんね。

それではサワディーカポン。

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