タイ在住10年になりました。タイで仕事をしています。ここではタイの管理職がどのようにして責任逃れをするかをご紹介します。経験者の方からすれば納得、これからの人は信じられないかもしれませんがこれが現実です。とくにこれからの皆さまには参考になると思いますので最後まで読んで頂けますと幸いです。
タイ管理職とはマネジャークラス以上の人をさします
タイで管理職といえば、英語ができてコミュニケーション対応力があり数字にも強い(日本人比較では頼りないところもありますが)。日本本社からの出向のみなさんが実際に指示を与える人たちになると思います。
これで日本語もできたらすごく快適な職場ですが、なかなかそんな職場は貴重な職場です。逆に日本語ができるだけでマネージャーにしてしまうと、管理能力はなかったことにきづき、仕事ができないかわりにあなたが対応しなければなりません。たまにこのような会社がありますが、何気にトラブルが多いです。
ここでおさえておきたいことは、タイ人GMクラスとはほとんど外部にでないということです。
ちょっとわかりずらいですかね。下記に箇条書きにします。
|
いかがでしょうか。経験者のかたがたは似たような経験ではないでしょうか。
参考まで、タイで車を買ったときのT社のマネージャー対応
先ほどの話をするとマネージャーはかわいそうという感じですが、これからの話はとある日本でも有名な車屋さんT社で自家用車を買ったときの話です。最初は車購入の客である私にT社の課長は積極的にはなしかけてきました。最終的には購入することになるのですが。。。
T社にて車を買いました。このときに使用している車の下取りも一緒にお願いしたのです。
そんな書類言ってなかったけどなぁ
その日のうちに、書類をそろえて再度ディーラーに持ち込むのですが、変な話にきがつきます。
なんでそうなるの?
このとき、わかったのですが、この下取りはT社で処理しているのではなく、最初の課長が個人で知り合いに販売したらしくそこからまだ振り込まれていないとか。このためT社からすれば金額が全額揃っていないので処理ができないと。。。
タイ国:やっさん(??歳・男性)
T社の車だから信頼と安心で購入したのに、こんな個人的な売買をT社の課長がやってていいの?こんなこと勝ってにやっているからタイの中古車市場はいつまでたっても高くてどうしようもないんじゃないのかな。
ここで皆さまにお話ししたいのはT社の対応の悪さではありません。
おそらく、下取りした車の価格はピンハネもしていることでしょう。(私に掲示した価格に少し上乗せした金額で知り合いの車屋へ販売すること)
販売店舗だけがこの対応ではなく、会社も同じ
先ほどの店舗の話は会社関係でも同じです。
日系企業同士のやりとりですが、片方は日系といっても幹部がタイ人のしきっている会社の話です。
A社は普段通りに仕入れをしておりました。
B社はA社に対しての利益が少ないことに気が付きます。もちろんタイ人幹部の会社がB社です。
このためB社はA社に価格を改善するかやめるかを依頼します。
人によっては、きっちりしたタイ人幹部だと思うかもしれませんが、ではなぜ最初の段階で見積もり掲示をしてきたのかということにもなります。
当然のように大きくこの話は揉めました。
営業担当では話にならないから役員さんとお話がしたいということも受け取りませんでした。
最後の最後までタイ人幹部はこのA社とは会うことはなかったのです。
日系企業の基本は問題が大きくなれば上役がお互いにでて、話し合いなのですがタイではこれがありません。このあたりの話が問題になりやすいので最終的には日系のお客は日系となることが多いです。ローカル企業は価格だけは安いのですが問題を起こしても対応もそれなりです。
タイ人責任者は言葉のせいにする
責任者の話というのは、時として以下のような言い訳がされます。
|
経験者のかたがたであれば、非常に嫌なぐらいに聞かされたと思います「言い訳」です。
言い訳は必要ないことを何度いっても平気でしてきます。
タイでちゃんとした管理職はいないのか?
なんでこんな考え方の人材が管理職なんだ。。。と思うことは非常にわかります。下には下がいるということですね。
このような管理職の優れているところは下記のとおりです。
|
仕事に関係なくない?
おそらく積極的にタイ拠点を改革しようと決意されて人材入れ替えをされた方もたくさんいらっしゃると思います。
よくあるパターンですが、面接をして外部から新しい風をいれようにも似たような人ばかりだったり、さらにはタイは転職をきっかけに賃金アップなので人件費が高騰したりと何かと大変です。
さらに誰かが辞めると芋づる式にパタパタといろいろ辞めていくケースもあります。
まとめ 人を育てるのに時間はかかります
過去に日本からタイへ出張し、現在のタイ人管理者を育ててきた現在の役員のかたがたは大変だったことかと思います。
現在のタイの役員年配のかたがたは厳しく育てられた話をよくされます。
このあたりは日本でも同じかもしれませんが、厳しく育てられたから同じように育てることができるかといえばそれはありません。
会社や部門をまとめることはできたかもしれませんが、人を育てるのは難しい人かもしれません。
日本でもタイでも人を育てるのは難しいことです。タイでは賃金が上がらないのであれば転職が賃金アップにはかかせない行動になっているので良い人ほど他社へ流れます。
あまりにも優秀な人をいれると、上の人間と必ず衝突して辞めてしまいます。または、あまりにもレベルが低い仕事とわかるとやはり辞めます。
タイではその会社のタイ人トップで会社の業績が決まるといわれます。優秀な若者がいれば大切に育てましょう。そして、タイでは日本人からすれば信じられないような仕事のひどさに頭が痛くなる日々が続きます。あまり感情に振り回されずに、すぐに怒るのではなく様子をしばらく見るのも一つの手です。
少しずつですが必ず成長が日々あるはずです。
それではサワディーカポン。