筆者はタイ在住10年になりました。元々仕事でタイにきていました。タイ語の勉強は独学できてますが、言葉の問題というよりも仕事の考え方にかなり日本のやり方では考えられないことがおこります。ここでは今週私に起こったタイ人の不思議な仕事についてお伝えします。今または過去・これからタイで仕事する人にとっては参考になることかと思います。
タイの仕事1週間 事件は月曜日に発覚
あえて、仕事の内容はそんなに重要ではないので伏せさせていただきます。
私はとあるタイの会社の課に所属します。
登場人物
ただの日本人です。
現地採用です。
呼ばれます。
日本なら係長クラス。
なのに経験を感じさせない仕事のひどさ。
冷静にかつ判断できるスキルが多数。
いつも助けてくれる。
今週は部門で会議があり、週末はその議題に提出することが前から決まってました。
この議題とは定期的な会議なので忘れること自体が信じられない行為なのです。終わってもまた何か月後かに順番がまわってきて常に繰り返されるのです。
このやり取りは、すぐさま対応されます。
ここで特徴的なのは
1つの仕事に専念すると他の仕事は手がつけられない
この彼、スタッフAさんは先週に大きな問題を抱えていました。
まだそのプロセス途中だったのですが、週末にのんびりやっていたのでまだ解決してません。
この
「回答待ち」
という言葉。
一回でも問い合わせをすれば、もう自分は仕事をした。回答が遅い相手が悪いという解釈がほとんどです。
ちなみにタイでは1日に同じ質問を3回するのは普通にあることです。
朝・昼・夕に同じ質問です。
一般的な日本のかたであれば何時までと締め切りを決めるとか、常に報告をさせるなど意見があると思いますがもちろんイライラします。
これができないのが”THE THAILAND”です。
そんなやつクビにすればいいとか、いろいろあると思いますがタイ人はそっこう辞めます。本当に立て続けに辞めてしまうので人が育ちません。
こうなってくると会社は当然、管理するあなたが悪いのではと疑いはじめます。
タイでは特に退職件数が多くても問題はないのです。むしろ退職をきっかけにスキルアップになります。
火曜日 結局アイデアは不採用になる
過去にすでに提案した内容とかぶるためスタッフAさんの内容は不採用になりました。
スタッフAさんの苦労して考えたアイデアはいとも簡単に却下されてしまいます。
水曜日は何故かスタッフAさんはお休みでした。。。
え?嫌気がさして休んだ?
よくわかりませんが、これで再びアイデアをしぼることになります。
水曜日 別な問題が発覚 今更なぜ
この議題がまだできていないことなど吹っ飛ぶような問題が発覚します。
この問題の主はスタッフBさんです。
何か知ってる?
しかし、結局日本とのやり取りのため相手先も日本人同士で話し合うとのことで、私は巻き込まれていきます。
木曜日 本社との闘い
私も同じです。何も知らない状態です。
これから確認調査します。
本社は日本語で対応できる手っ取り早い方法に頼ります。当然です。
しかしタイの仕事というものは
仕事のボリュームがあればあるほど、少数派の日本人は無理です。手を出せばタイ人は手を引いてしまいます。
こうなったら、本社の意見を通して相手先の出きることを明日中に実行させるしかない。
そこへ、この問題の発端であるスタッフBさんが明日お休みだということを聞きます!
な、なんてことでしょう。
自分のミスでここまで大ごとになったというのに、ここまで方向性を導いておきながら最後のつめもやらない。。。
よろしくお願いします。
彼がほったらかしにしたのに
タイ課長クラスのその下は極端に仕事ができない
給料の差も大きくつけているので当然かもしれません。
しかし、日本でも同じですが責任も格段に重くなります。
この仕事ができないというのは簡単すぎますので詳細を記載します。
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この件は課長クラスになるとほとんど解決します。
が、しかし。
このような問題はかなり人件費をおさえた状況下であるからのようです。
いくらか高い人材を採用すればいくらでも人はいます。ここに1か月当たりの人件費の目安をご紹介。
一般作業員 | 残業込みで15,000THBほど |
リーダークラス・スタッフ | 約25,000THBほど |
SVクラス・チーフ | 約30,000THB |
マネジャークラス | 約50,000THB |
このようにかなり差をつけています。
ここまで差があると、日本の仕事振りを語ってもお金の報酬が違いすぎますね。
このためマネジャークラス以上の管理職はこのへんの管理にすごく悩まされます。しかし、このマネジャークラス以上でさえも帰るときは結構あっさり帰ります。
金曜日 最後の方針は?会議の議題は?
何とかなりそうだ。
こちらの会議の議題も成功です。
あまり喜べない私には理由がありました。
いろいろ苦労して、あちこちに確認をした私はあまり見たくはないものをたくさん見てしまいました。
在庫の中身が滅茶苦茶な現実。
相手先の情報が何かつじつまが合わない。
こちらのタイの内容についてまったく本社は何も知らなかったなど。
マネージャーはどんな会議の議題を提案したんだろ。
ちょっと資料を見てみるか。
そこには、現実にはできるはずの無い議題案がありました。しかしこの内容は絶賛されたようで各課からスタンディングオベーションを受けたそうです。
まとめ
かくして、”会議の議題”も、”今さらの問題”も何とか解決といたりました。
いかがでしたでしょうか?タイの仕事の現実。
実際に体験して恐ろしいのは、ほとんど関わってないのになんでも日本人のせいにされることです。
タイで仕事をする上で、なんでも日本人がやる会社は相当な仕事ボリュームを課せられていることかと思います。
その分現場のタイ人たちは無管理状態で非常に快適な無管理状態かもしれませんね。
今後もこのような記事を更新していきたいと思います。
それではサワディーカポン。