UNIQLO社が行うCSR(企業の社会的責任)活動の一つで、「難民のための衣料寄付」があります。UNIQLOとGUのアイテムが回収対象で、リサイクルした服を貧しい国へと送ってくれます。この悲しき裏側に潜入します。
UNIQLO社のCSR活動はこの衣料寄付のみならず非常にたくさんの活動があります。まずはどうやってこの古着は運ばれるのでしょうか。
UNIQLO店舗で回収される
「全商品リサイクル活動」における衣料寄贈の実績(点) (2019年8月末までの累計)
”アジアへの寄付”タイも配送されている
非常にたくさんのCSR活動をされている中の一つとは思えないほどすごいプロジェクトをされています。
そしてタイ国でもUNIQLO店舗は展開されています。日本よりも高級ブランドの位置づけとなっており日本で購入するよりも高いのが現実です。タイのある程度富裕層系の方がご利用されているようです。なかなか一般庶民が気軽にUNIQLOでお買い物というお値段ではありません。
タイではT-シャツが1枚だいたい100THBぐらいからです。ところがタイ・ユニクロの安いシャツでも390THBぐらいです。これは完全に高級ブランドの位置づけです。
ところ変わって個人の出店
ここはある、スーパーの臨時店舗。タイでは広場に商売人の人たちがよくお店をだしています。市場と同じ感じです。
このようなお店でよく「UNIQLO」「GU」というセールス看板があります。
たいていは古着です。いろんな服が混ざっているのでどこかで仕入れた品物かと思われます。ところが、どう見ても新品同様。。。
気になる価格は100THB
今回購入した2着はこちら
衣料の安いタイでもこのパンツが100THBは異常な安さです。中古ならありかもしれませんが新品であれば謎です。
このタイパンツのようなパンツも100THBです。更に着心地最高とのことで、とてもじゃないが偽物ではありません。こんな上質な偽物はありえません。
古着産業の問題点
古着産業において、寄付された衣類はすべてが無料で必要とする人々に配布されているわけではなく、現地の商人に再販されているものもある。必要とする人々に届いてほしいという思いで寄付された古着でもビジネスのための「商品」になってしまっているのだ。集められた古着は数が多すぎるというような理由で貰い手がなく、使われないまま残ってしまう場合があり、それらは廃棄処分されるか、またはそのような古着を買い取る専門の業者が存在する。業者によって買い取られた古着は仕分け工場で種類やデザインなどによって仕分けられ、それが海外に輸出されて「商品」として売り出されるという構造だ。そのような古着はアフリカの国々に送られることも多く、実際、サハラ以南のアフリカでは寄付された衣類の3分の1が新たに販売されている。
このように、古着産業自体問題を抱えており、何もUNIQLO社だけが抱えている問題ではない。しかし、今回新品同様の品物まで流通されている疑惑があり現在の新型コロナウイルスの影響による経済が不安定なことから闇市相当なるものが存在するかもしれない。