イギリスの研究では、感染者が増加している新型コロナウイルスのインド型（デルタ株）は、一般の風邪に似た症状を多く経験していることが分かっています。嗅覚や味覚の異常など、コロナに特徴的だった症状は報告が減っているといわれてます。ここではインド型コロナの特徴とタイの現在をお伝えします。
イギリスでは最近、インド型がコロナ感染者の9割を占めています。今では嗅覚や味覚の異常はあまり確認されておらず、むしろ頭痛がもっとも多いといわれてます。このインド型はデルタ株といわれており、従来の風邪のひどい症状のようであるためそのまま放置して人との交流がそのままなされてしまうというケースが多数。
| 英国株 | 日本で最も多く検出 |
| 南アフリカ株 | 感染力が強い恐れ、一部のワクチンが効きにくい |
| ブラジル株 | 感染力が強い恐れ |
| インド株 | 感染力が強い恐れ |
日本人の6割が打ち克てないと言われる
これまで日本人は欧米人と比べて感染者や死者が圧倒的に少なく、その理由として、公衆衛生の普及やBCGワクチン接種などのの存在が指摘されてます。世界からうらやましがられてきた「日本の奇跡」は、これ以上続かないかもしれません。 「過去の風邪で獲得した免疫が新型コロナに効果を発揮する『交差免疫』、インド型では交差免疫も働きにくいとされます。そもそも感染者と死者はアジア全般で少なかったのですが、インドの感染爆発からわかるように、もはやアジアで通用しないと考えるべきですといわれてます。
タイでもインド型株が拡散
2021年6月10日のタイ保健省の発表、88.48％の3703人のサンプルがイギリス型コロナに感染し8.32％の348人のサンプルがインド型コロナに感染していたことが判明。インド型コロナはタイ国内の11都県に広がっていて、特にバンコクでは348人中318人が検出されました。
タイのワクチン接種状況は厳しい現実
7月にはいり、私立病院などでは有料のワクチン接種予約が開始されました。モデルナ製ワクチンは3,200バーツにて予約があったものの申込みが殺到してしまいこれらの対応が厳しいことから現在では予約ができない状況となりました。
タイの病棟が地方でも臨時病棟を用意
バンコクで病棟不足が報道されるなか、地方においても臨時病棟が用意されるなどニュースにあげられています。それでも現在は各所でクラスターが発生しており地方においても病棟不足が懸念されます。
まとめ 基本は不要不急の外出は避ける
これらのことから、非常に危険な状態であるタイではなかなかワクチン接種を受けることも容易ではありません。不要・不急の外出はしない、マスクを必ず着用する。うがい手洗いなど基本に徹しましょう。
