日本ではオリンピックが始まり、夏休みなどコロナという雰囲気も少し薄れてますでしょうか。タイに住む日本人はいよいよコロナ感染が拡大してきました。知人もコロナ感染し近くまで来たことを実感します。現場の真実をお伝えします。
毎日のように民衆は首総の退陣を求める
ニュースやSNSでは毎日のように首総退陣を求める内容が飛び交っています。コロナ感染を抑えることができず、それどころか病棟不足、PCR検査を受けるだけでも待ち状態をつくってしまい人々は自宅待機中に死亡する事例などが増えています。昨年から反政府運動を活動していたグループもこのコロナ拡大中にもかかわらず運動を再開するなど極めて危険な状態です。
タイのSNSでは、毎日のようにコロナの症状が発症したにも関わらず病院にも行けない、隔離施設にもはいれない。待つだけで家族は死んでしまった。残された私はどうすればなど、極めて異常な状態が発信されてます。
7月上旬で既にタイ全国的に病棟不足
どこの病院が空いているのか。関係機関とのコネクションがないとなかなか病院での手当は受けられないと聞きます。病院によってはコロナ対応受け付けない私立病院もあり、うまく政府のコントロールなどできていません。タイの人々へのワクチン接種がすすんでいましたが、ここにきて当初予約していたワクチン接種について引当できそうにないと中断が続発してます。病院によっては返金の手続きもはじまってます。
とある保険会社はあまりにもコロナ拡大が激しいためこれ以上対応できないと保険の契約をとりやめるニュースもでています。
タイのワクチンは3社。シノファーム、シノバックス、アストラゼネカです。なかでも医療機関関係者に2回接種済のシノバックスは効果が厳しいことが判明。これにより一般の人々はシノバックスをさける傾向にあります。ところが政府の方針は、1回目の接種にシノバックス、2回目接種でアストラゼネカをうつことを推進しはじめました。これがますますのワクチン接種のスピード減速の影響をつくりました。ほとんどの人々がシノバックスをうちたくはないのです。
毎日のタイのニュースでは政府機関がワクチンをいくらで契約したという報道がされていますが、かなり実際の内容と報道が異なるようでタイ国民は現在の政府への不信感を募らせています。
タイの感染拡大がとまらない
タイでもインド型(デルタ株)が拡大しているとされています。ワクチン接種の遅れも今回の拡大におさえが効かない要因でしょう。
濃厚接触者でない、間接的な接触の場合は自宅待機としPCR検査を必要とします。現在では2回のPCR検査で陰性となれば会社に出社再開するというケースがほとんどです。しかしこれらの調査はあくまでも各企業に任せているため、もし情報漏れがあった場合は大きく感染者が増加するクラスター発生となります。
このようなクラスター発生も今はあちこちで噂されていますが、かなりの数の企業がこのようなクラスターを発生させているので今となってはニュースにあがっても詳細は隠された内容ばかりです。
タイもインドネシアと同じ道を歩むのか?
タイの日系企業ではまだ、タイ現地出向者を日本へ帰国させたという話はまだ聞きません。
ワクチン接種について、日本の商工会関係、BOI関係の協力によりワクチンを確保。早期の日本人へのワクチン接種にご協力いただいてます。それでもこのような関係のない企業の日本人はまだ個人でワクチン接種を探すことになり、なかなか知人の協力無ではタイ人でさえもワクチンが無いので厳しい状況です。
こんなにも厳しい状況で、何故帰国させないの?そろそろそのような判断も必要なのではないでしょうか。
タイの近所インドネシアではかなり深刻な感染状況でかなりの日系企業が出向者帰国をしています。これらの問題は日本に受け入れ先企業や団体がある人のみで個人的に海外に住むような人は航空券がとれないようです。タイには現地に住む日本人が7万人といわれておりかなりの日本人が住んでいます。
今日本では夏休み、そして8月にはお盆休みと休暇が非常に多く感染拡大も心配されます。日本が連休明けたころにはタイも医療崩壊により更なる感染被害がでないといいのですが。
実際にタイ現地で仕事をしている私も
「今普通に仕事しているような状況じゃないような気がする・・・」
徐々にですが、知人もコロナ感染しました。彼の場合は幸い隔離病棟がとれたようです。
会社の同じ課のタイ人は間接接触者ということでPCR検査結果待ちで休んでます。
ニューででは毎日感染者の数字が増えるばかりです。
本当に怖くて外で買い物するのはびくびくします。
厳しい制約を実施しているタイですが、非常に危険な状態です。以上現地からお伝えしました。